頑張れる人=強い人、じゃない
体育会系って「メンタル強いよね」「根性ありそう」と言われること、ありませんか?
中高で陸上に打ち込み、インターハイにも出場した私は、ずっと「ポテンシャルが高い人」と見られてきました。
でも社会に出てから、私は何度もこう思うようになりました。
「なんで、こんなに頑張れないんだろう」
1. “期待される人”として社会に出たけれど
▽ 陸上時代も「期待に応えなきゃ」の毎日だった
陸上をやっていた頃も、実は人の期待に応えたい一心で休まなかったタイプでした。
監督や周囲の目を気にして、練習を休む選択肢なんてなかったし、「体重が大事な競技」だったため、摂生しすぎて痩せすぎてしまったこともありました。
そのころからすでに「頑張らなきゃ」「期待を裏切っちゃいけない」が染みついていたのかもしれません。
▽ 最初から任される「できる人」扱い
新卒で入社した会社でも、体育会系の経歴から**「頼れる存在」扱い**でした。
「体育会系だし、根性あるから大丈夫だよね」
そんな言葉とともに、入社早々プレッシャーのかかる業務を任され、ノルマがあり、それを達成できないと“とにかく量をこなして結果を出せ”という状況に。
結果的に残業は100時間/月を超えることもあり、会社の9割以上のメンバーが残業を当たり前としてこなしていた環境でした。
土日も仕事をして平日の残業を減らそうとする日々。
▽ 生活がどんどん壊れていった
そんな毎日のなかで、食事は適当になり、辛いものを異常に食べるようになったりしていました。
友好関係もどんどん減り、休日は疲れすぎて外出する気力もなかったのが現実です。
2. 真面目すぎて「できない」と言えなかった
▽ 断れない性格とHSPの気質
今になって思うと、私はとても真面目でした(笑)。
真面目で、人の期待に応えたくなるタイプ。
頼られると断れないし、嫌われたくなくて無理をしてしまう。
それに**HSP(繊細な気質)**の影響もあったのかもしれません。
▽ 誰にも言えず、強い自分を演じ続けた
「できない」と言うのが怖くて、弱音を飲み込み、強い自分を演じ続けました。
でも、実際はノルマのプレッシャーや仕事量の多さに心も体もついていっていませんでした。
それでも「期待を裏切っちゃいけない」「頼ったら迷惑になる」と思い、頼ることもできなかった。
結果、どんどん心も体も疲れていきました。
3. 頑張れない自分を責め続けてしまった
ある日、先輩から**「思ったよりできないね」**と言われたことがありました。
その言葉が、当時の私にはとても強く刺さりました。
「私はやっぱりダメなんだ」
「頑張れない私は、価値がないんだ」
そんなふうに思い込んで、自分をどんどん追い込んでしまいました。
仕事中に涙が止まらなくなったり、朝起きた時に頭が重たく感じたり、常にボーっとしていたり…。
家族や友達からも「少し休んだ方がいいんじゃない?」と言われ、ようやく自分の限界に気づき始めました。
4. 転職、そして休職。はじめて「立ち止まる」ことを選んだ
その後、私は20代で4回の転職を経験しました。
比較的落ち着いた職場に入っても、「頑張らなきゃ」という思いに縛られ、必要以上に仕事を取りに行ってしまう癖が抜けませんでした。
でも今、ようやく「ちゃんと休む」ことを選びました。
一度立ち止まって、自分の心と向き合ってみることに。
▽ やっと気づけた「頑張らなくてもいい」という価値観
休職を決めてから、最初に意識したのはとにかくたくさん寝ることでした。
そして、散歩をするようにしたり、スマホをなるべく見ないようにしたり、美容に意識が向くようになったり。
少しずつ「今、自分がどうしたいのか」に目を向けられるようになりました。
「頑張らない自分にも、価値はある」。
無理を続けて壊れてしまう前に、自分の気持ちに気づいてあげることの方がずっと大切なのだと、ようやくわかりました。
5. 頑張れないあなたへ、今伝えたいこと
もし今、この記事を読んでいるあなたが、
「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い詰めているなら、私は伝えたいです。
それは、あなたがこれまでずっと頑張ってきた証拠です。
頑張れないときがあるのは、心が疲れているサイン。
休んでもいい。
立ち止まっても、何も失われるものなんてありません。
自分を整えるための記録を、ここから
体育会系だけど、HSPで真面目すぎた私。
「期待に応えなきゃ」と思うあまり、自分の気持ちを後回しにしてきました。
でも今は、そんな自分を責めることをやめようとしています。
「整えながら生きる」ことを、これからのテーマにして。
この場所が、頑張りすぎてしまう誰かの心を少しでも軽くできたらうれしいです。
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