境界性パーソナリティ障害のチェックリスト|当てはまるか不安な人へ

セルフチェックリスト

界性パーソナリティ障害(BPD)が気になるとき、多くの人がまず抱くのは「私ってそうなのかな…?」という強い不安です。SNSや動画でBPDの特徴を見ると、自分に似ている部分があって心配になることもありますし、人間関係や感情の問題が続いていると「もしかして…」と感じるのは自然なことです。

ただし、境界性パーソナリティ障害は自己判断がとても難しい状態であり、似た特徴を持つものはストレス、疲労、恋愛関係の悩み、HSP気質、その他のメンタル面の揺れでも起こります。
そこでこの記事では、診断ではなく、“自分の今の状態を整理するためのチェックリスト”を作成しました。

当てはまったとしても、「病気だ」と決めつける必要はありません。大切なのは、あなたの心がどれくらい疲れているのか、どんな傾向があるのかを優しい気持ちで見つめ直すことです。


■ 境界性パーソナリティ障害 自己チェックリスト(はい/いいえ)

  1. 感情が急に変わりやすく、気分の波が大きい
  2. 見捨てられることへの強い不安がある
  3. 恋愛で依存しやすく、相手に強くしがみつく感覚がある
  4. 些細なひと言で深く傷つき、怒り・悲しみが強く出る
  5. 自分が何を感じているのか分からなくなることが多い
  6. 親しい人との喧嘩や衝突が繰り返されやすい
  7. 衝動的行動(お金、恋愛、暴飲暴食、SNSなど)が出る
  8. 心の中が空っぽに感じる「空虚感」が続く
  9. 一人になると強い不安・恐怖を感じる
  10. 自分を責める癖が強く、自己否定が止まらない
  11. 相手が少し冷たく感じた瞬間、不安や怒りが爆発しやすい
  12. 急に「大好き→大嫌い」へと感情が切り替わることがある
  13. 安定した人間関係が続きにくい
  14. 感情が高ぶると、行動を抑えるのが難しい
  15. 理解されないと感じやすく、孤独に強く反応する

■ チェックの目安

  • 0~4個
    強いストレスや不安がある時、一時的に似た状態になることは珍しくありません。
    感情の疲れをいたわる時間を意識して取ってみてください。
  • 5~9個
    心がかなり疲れている可能性があります。
    無理を続けていたり、人間関係の不安が影響していることも。
    信頼できる人に話すだけでも気持ちが軽くなる場合があります。
  • 10個以上
    境界性パーソナリティ障害の特徴と似ている部分が強く出ている状態かもしれません。
    ただし、これは“診断”ではありません。専門家と話すことで安心できるケースが多い状態です。

■ 当てはまる項目が多くても、あなたが悪いわけではない

境界性パーソナリティ障害の特徴は、「感情の扱いが難しい」という点にあり、これは性格の弱さでも、努力不足でもありません。

むしろ、こうした特徴を持つ人は

・人の気持ちに敏感
・深く愛情を注ぐタイプ
・見捨てられる痛みに繊細
・つながりをとても大切にする

という面を持っていることが多いです。

つまり、あなたが悪いのではなく、心がずっと頑張り続けてきた結果として、傷つきやすさが積み重なっている状態なのです。


■ チェックして不安になったあなたへ

「当てはまりすぎて怖い」
「このままじゃダメなのかな」
そう感じる人もいるかもしれません。

でも、境界性パーソナリティ障害は “良くなっていく状態” であり、多くの人が時間の中で大きく安定していきます。

あなたの心が繊細さを持っているということは
優しさや愛情深さが、それだけ強いということでもあります。

不安を一人で抱え込まず、必要なときは誰かに頼ってください。
苦しく感じる日があっても、それは「治らない証拠」ではなく、あなたの心が助けを求めているサインです。

自分を責めなくて大丈夫。
あなたのペースで、少しずつ整えていけます。

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